2005年4月17日(日)「しんぶん赤旗」
イラクで戦闘激化
5日間で70人死亡
【カイロ=小泉大介】新政府の組閣作業が続くイラクでは、武装勢力の攻撃やテロが激しさを増しており、十六日までの五日間で七十人以上のイラク人が死亡し、百人以上が負傷しました。
現地からの報道によると、北部キルクークでは十六日、イラク兵二人と警官一人が銃撃され死亡。同地では十五日、クルド人記者一人も射殺されました。首都バグダッド北方バクバでは十六日、食堂で爆弾が爆発、警官二人を含む七人が死亡しました。
バグダッド南方のマダエンでは十五日、武装勢力がイスラム教シーア派住民約六十人を人質にとり、同派が町を退去しなければ人質を殺害すると脅迫しています。
バグダッド西部では十五日、米軍車列近くで爆弾が爆発。市民一人が死亡、五人が負傷しました。その直後には同東部で道路脇で爆弾が爆発、市民一人が死亡、三人が負傷しました。バグダッド北方サマラでは同日、道路脇爆弾の爆発でイラク兵二人が死亡しました。
十四日、バグダッドの内務省庁舎近くで起きた爆発事件では子どもを含む十八人が死亡し、四十人近くが負傷しました。
イラク西部では十三日から十四日にかけ、戦闘により米海兵隊員二人が死亡。一昨年三月のイラク戦争開戦以降の米兵士死者は千五百五十人に達しました。