2005年4月12日(火)「しんぶん赤旗」
田中町長(長野・木曽福島)マンガに登場
バイオリン製作者 陳昌鉉さんを描く「天上の弦」
世界的バイオリン製作者である陳昌鉉さんの半生を描いた「天上の弦」(作・山本おさむ、『ビッグコミック』連載=小学館発行)の第四十九話「奇妙な勝負」に、長野県木曽福島の田中勝已町長が登場しています。
田中町長は、陳さんと一緒に木曽川で砂利採取のアルバイトをしている青年として、本名で描かれています。
田中町長は当時、民主青年同盟木曽地区委員長として活動。細川辰雄さん(日本共産党元町議)からアルバイトを紹介されました。陳さんに、同じアルバイトを紹介したのも細川さん。
「アルバイト仲間で時々、焼き肉会をやりました。陳さんともそのとき一緒だったと思います。ただ、マンガのストーリーは作者の山本さんの創作ですがね」と田中町長はいいます。
昨年、木曽学研究所の設立をめざしていた田中町長は、第一回の木曽学シンポジウム(九月開催)のパネリストを陳さんに要請し再会しました。このシンポは木曽の伝統文化や技術を基礎にした町づくりをしようと開いたもの。五月十五日にも木曽学講座で陳さんの講演会が予定されています。
陳さんから町にバイオリン「木曽号」が寄贈され、このお披露目コンサートが七月に予定されるなど、陳さんと町との交流が発展しています。
田中町長は「木曽福島には、かつてバイオリン工場があり全国生産の四割を占めていました。現在でもバイオリン製作を学ぶバイオリン・アカデミーがあります。私はこうした木の文化や技術を復活させる町政を進めていきたいと思っています」と語っています。