2005年4月8日(金)「しんぶん赤旗」
竹中氏 委員会欠席 謝罪なし
責任明確化求める
衆院本会議 佐々木議員
竹中平蔵郵政民営化担当相が衆院総務委員会を与野党の合意に反して欠席し、その後の衆院本会議で「(与野党の)合意は承知していなかった」と事実に反する申し開きをした問題で、日本共産党の佐々木憲昭議員は七日の衆院本会議で、同相の責任を追及しました。
郵政民営化の審議を予定していた五日午前の総務委員会は、竹中担当相の突然の出席取りやめで質疑ができない異例の事態になりました。同相は与党・自民党との「(郵政民営化関連)法案の調整で一刻の猶予もない」という欠席理由を委員会に伝えていました。同相は同日午後の衆院本会議で野党議員に追及され、総務委員会への出席について「(与野党の)合意がなされていたとは承知しておりません」と、当初の欠席理由と違う答弁をしました。
佐々木議員は「与野党が合意していた」「事実と違う答弁をするのは絶対に許されない」として、本会議での答弁の撤回と謝罪を求め、「どう責任を取るのか明らかにすべきだ」とただしました。
竹中担当相は「情報収集が不十分であり状況を十分に把握できなかった。ご迷惑をお掛けしたことは遺憾だ」、「誠意をもって答弁し、十分な説明責任を果たしていきたい」とのべるだけでした。
同相の不誠実な答弁をめぐって、与野党の議院運営委員会理事らが議場内で協議する事態となり、日本共産党の穀田恵二国対委員長は「答弁になっていない。謝罪をせず開き直っている」と抗議。この問題は十二日の議院運営委員会で再協議することになりました。
同本会議では民主党の村越祐民議員も竹中担当相の辞職を要求。本会議後の共産、民主、社民三党国対委員長会談では、引き続き竹中氏の責任を追及していくことで一致しました。