2005年4月7日(木)「しんぶん赤旗」
デモを第一歩に
国民投票法案出させない
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自民、公明の与党と民主党が、「国民投票法案」を国会に提出しようとするなか、憲法を改悪する手続き法案を許すなと弁護士・法律家団体と市民団体が六日、国会にむけた請願・デモ行進をしました。
東京・千代田区の日比谷公園前では、赤、黄色、緑、白ののぼり旗を持った人が集まりました。デモ行進で、「改憲のための国民投票法案反対」との横幕を、最前列で持った菱山南帆子さんは十一日から高校生。「中学校で平和憲法を教えてもらった。イラク戦争反対の運動に参加して、改憲はおかしいと思った」といいます。
呼びかけ団体を代表して「2005年5・3憲法集会実行委員会」事務局の高田健さんは、憲法調査会や自民党案にふれ「今の憲法のあらゆる面をひっくり返そうとしている」と警戒を呼びかけ、共同で憲法擁護の運動を広げようと訴えました。弁護士・法律家諸団体の沢藤統一郎弁護士(日本民主法律家協会事務局長)も「自民党など改憲勢力は九条をつぶすチャンスだと思っている。デモを国民投票法をつぶす第一歩の運動に」と呼びかけました。
昼休みのなか労働者も参加しデモは次第に増え約三百人に。全教(全日本教職員組合)書記の厚芝麗子さん(57)は、「憲法を子どもや孫に傷つけずに渡したい。教育基本法の改悪案に反対する一万人集会が成功したことが励み。あきらめずに声に出し、行動していくことが大切」と話し、「改悪のための国民投票法案はいらない」「憲法を生かして世界の平和を実現しよう」と唱和しました。
国会前では日本共産党と社民党が請願を受け付けました。