2005年4月7日(木)「しんぶん赤旗」
憲法調査会から
締めくくりの最終討議
吉川、仁比議員が発言
九条生かした貢献を
参院憲法調査会は六日、五年間の活動をまとめた「最終報告書」が二十日に決定されるのを前に締めくくりの最終討議を行い、日本共産党からは吉川春子議員と仁比聡平議員が発言しました。
吉川氏は、調査目的に限定した機関として設置された同調査会を改憲の足がかりにするのは許されないとして、「調査終了後は静かに幕を下ろすべきだ」とのべました。
吉川氏は、九条改定に強く反対し、「日本に求められている国際貢献とは、憲法九条を生かした平和外交で『戦争のない国際秩序』を築く先頭に立つことだ」と主張しました。
仁比氏は、先日示された「最終報告書」の整理案には、「集団的自衛権を憲法に明記することの是非」などの四項目が同調査会のテーマであるかのように掲げられていると指摘。「九条に関してのみ論点をたて整理することは、同調査会の設置の目的と任務に反する」と批判しました。
仁比氏はまた、改憲のための手続き法である国民投票法の制定に強く反対しました。