2005年4月6日(水)「しんぶん赤旗」
「君が代」処分取消せ
教員36人 都人事委に不服審査請求
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ことし三月の卒業式で「君が代」を起立して斉唱しなかったとして東京都教育委員会から減給や戒告などの不当処分を受けた教員のうち三十六人が五日、東京都人事委員会に処分の取り消しを求める不服審査請求を申し立てました。
約三十人の教員が都庁で、友繁佳明人事委員会審査担当部長らに審査請求書を手渡しました。
申し立て後、教員らは都庁内で記者会見。弁護団の加藤文也弁護士は、二度目、三度目の処分を受けた教員が減給という重い処分を受けていることを指摘。「不服審査請求に加わる教員がさらに増える見通しだ」とのべました。
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会の近藤徹事務局長は、都教委の指示に基づき生徒への「日の丸・君が代」の指導を義務付ける新しい職務命令が出されたなかでの卒業式となり、「憲法を頂点とした法体系に保障された教職員、生徒の内心の自由を踏みにじっている」と都教委を批判しました。
被処分者の会、「日の丸・君が代」不当解雇撤回を求める被解雇者の会、「日の丸・君が代」強制反対・予防訴訟をすすめる会は連名で、「憲法・教育基本法改悪の先取りとしての『日の丸・君が代』強制に反対し、都教委による教育破壊の暴挙を断じて許さず、不当処分撤回まで闘い抜く」とする声明を発表しました。