2005年4月5日(火)「しんぶん赤旗」
子どもの急病
夜間診察室に おまかせ
狛江と調布が連携 開設
東京
東京の狛江市(矢野ゆたか市長)と調布市(長友貴樹市長)は、市民から要望の強かった平日夜間の小児救急診療を行う診察室を、東京慈恵会医科大学付属第三病院内(狛江市和泉本町、坂井春男院長)に開設し、市民から喜ばれています。
隣接する自治体が共同して夜間小児救急診療の事業を行うのは、都内で初めてです。
診察室は三月三十一日に開設。同病院や両市の医師会に所属する小児科医が交代で診療し、月、火、木、金曜日の週四日、午後七時から十時までの間に受け付けています。十五歳以下が対象で、重症の場合は同病院が受け入れ、二次救急への対応がスムーズに行えるのが特徴です。
両市にはこれまで平日夜間に子どもの診療を行う公的な医療機関はありませんでした。五歳とゼロ歳の子どもがいる横地あずささん(34)=狛江市和泉本町=は「職場から帰ると七時を過ぎるので、夜間開いていて、しかも小児専門の先生に診てもらえるというのはとても安心です」と話しました。
矢野狛江市長は同診察室の開始にあたって「隣接市と連携し、地域の基幹救急病院内に開設するケースは都内で初めてであり、市民のみなさんに喜んでいただけると思います。今後とも市として子どもたちの健康や安全を守ることを最優先にしながら、いっそうの努力を重ねていく」とのコメントを発表しました。