2005年4月3日(日)「しんぶん赤旗」

市民と報道人 足並み

改憲に反対HP開設

マスコミ関係労組とジャーナリスト会議


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シンポジウム「平和・護憲とメディアの責任」で発言するパネリストら=2日

シンポ開く

 強まる改憲の動きに、メディアはどう立ち向かうか。シンポジウム「平和・護憲とメディアの責任」(日本マスコミ文化情報労組会議・MICと日本ジャーナリスト会議・JCJの共催)が二日、都内で開かれ、新聞やテレビ、出版の現場で働く人や市民約百三十人が参加しました。「メディアが改憲の方向に流れ、状況は危機的」「内部のわれわれが積極的な情報発信をすべき」と危機感あふれる発言が続きました。

 MICとJCJはこの日、憲法と言論の自由の大切さを訴える情報発信ホームページ(HP)「憲法メディアフォーラム」を開設。集会はこれを記念して開きました。

HPのアドレスは

http://www.kenpou-media.jp/

 冒頭でジャーナリストの原寿雄さんが▽作られた改憲ムードに惑わされるな▽再び翼賛報道の歴史を繰り返すな▽草の根から平和憲法論議を起こそう―など十項目の「問題提起」を紹介。「有事立法成立など、政府は着々と臨戦体制を進めている。情勢を軽く見ず、かつあわてず取り組む必要がある」と話しました。

 続いて朝日新聞社会部の豊秀一記者が発言。国会憲法調査会の取材を通じ、「熱に浮かれ、どこか自己陶酔しながら改憲の大合唱をしているような印象だ」と話しました。その上で「多くの市民が自衛隊や日米安保条約はあっていいと考えている」「そう言う人に九条をなぜ変えてはいけないか、語りかけるのが護憲派の正念場」と語りました。

 その後、テレビや出版など各分野のジャーナリストがこの問題を討議。「(戦前のジャーナリストは)戦争を心で批判しながら行動で表さなかった。今、われわれは良心的であるだけではいけない」「伝えるべきことは伝えるという姿勢が必要。NHKに一番足りなかったのはこの点だ」「市民とメディアが対権力で足並みをそろえることが必要だし、可能なはずだ」などの意見が出されました。


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