2005年3月31日(木)「しんぶん赤旗」

東京・狛江市

本会議で予算案否決

明政ク(自民系)・公明・民主
市民の願いに背向ける


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本会議の傍聴に詰めかけた市民=30日、東京・狛江市

 東京都狛江市議会の本会議が三十日開かれ、市民の願いが込められた二〇〇五年度一般会計予算案が明政クラブ(自民系)、公明党、民主党の反対多数で否決されました。日本共産党、生活者ネット、無所属の議員は同予算案に賛成しました(賛成九、反対十三)。

 日本共産党の鈴木えつお市議は「予算案は市財政の安定化に大きな一歩を踏み出すとともに、限られた財源を有効に活用して市民要望の実現をはかるもの」と賛成の意見をのべました。同市議は、予算案には、乳幼児医療費無料化の所得制限撤廃、無料のミニドック受診枠の拡大など、子育て、教育、安全、健康、防災など市民生活に深くかかわる大事なものが盛り込まれているとし、「何としても成立させなければならない」と強調。否決を表明した会派に対し、「予算全体を否決することは、七万七千市民の願いに背を向けることで、議員としてあまりにも無責任だ」と批判しました。

 明政ク、公明、民主は、矢野市長にたいし、「行財政改革に取り組んでこなかった責任は重大」とのべ、国の地方財政削減によって生じた新たな市財政の困難をこともあろうに市財政確立に全力をあげてきた矢野市長に押しつけました。

 日本共産党も参加する「豊かな狛江をつくる市民の会」の人々は同日夕、小田急線狛江駅前に立ち、予算を否決した各党に抗議するとともに、「力を合わせて早期に予算を成立させよう」と力をこめて訴えました。


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