2005年3月30日(水)「しんぶん赤旗」
都議会百条委
浜渦副知事ら喚問
共産党そね都議 補助金不正で尋問
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東京都の外郭団体「東京都社会福祉事業団」が、都有地に都の補助金で建設した「社会福祉総合学院」(練馬区)を民間学校法人が利用している問題で、都議会の調査特別委員会(百条委員会)は二十九日、浜渦武生副知事、赤星経昭総務局長、松沢敏夫財務局長、幸田昭一福祉保健局長の証人喚問を行いました。日本共産党は、そねはじめ都議が、浜渦副知事を尋問しました。
同学院の問題について、浜渦副知事は二月発表の包括外部監査報告で初めて知ったとのべています。これについて、そね都議は昨年九月二十四日に同副知事を委員長とし、各局の局長が参加する「都有財産利活用推進会議」が開かれていたことを指摘。「会議のなかで、社会福祉総合学院の建物、資産について検討したことはないか」とただしました。浜渦副知事は「私の報告にはそういうものはない」と否定しました。
そね都議は、推進会議と並行して、「東京都社会福祉保健医療研修センター」(文京区)を、社会福祉総合学院に移転・統合し、跡地を売却する計画が構想され、財務局と福祉保健局の間で議論が行われていたことを都の資料をもとに明らかにし、「あなたが知らないということ自体がおかしい」と追及。「私は知らなかった」と否定する副知事に、「あらためて疑問が深まった」と迫りました。
そね都議は、二月二日に同副知事が、福祉保健局、財務局、総務局の三局長を集めて行ったブリーフィング内容について、資料を示し尋問。同副知事が「(同学院について)奥が深くかなり問題だ。場合によっては刑事告発もあるかも」と述べたとされることについて、事実関係をただしました。同副知事は「そういうことはない」と答えました。
そね都議は副知事の発言記録について委員会への資料提供を求め、山崎孝明委員長は「重要な問題」だとして理事会で協議すると述べました。