2005年3月29日(火)「しんぶん赤旗」
就職できない青年
若年無業者の調査から
職なし、10年で82万人増
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内閣府が二十二日発表した「若年無業者に関する調査」(調査時二〇〇二年)から、若年無業者の実態をみていきます。
若年無業者(十五―三十四歳層で、通学・有配偶者を除く無業者)は二百十三万人です。十年間で八十二万人増えています。若年人口にしめる割合は6・3%で、十年前の3・7%から七割増しです。年齢層別にみると、二十―二十四歳層が8・6%と最も高く、次いで二十五―二十九歳層の7・4%でした。
内訳は、求職活動をしている人(求職型)百二十九万人、就業を希望しながら仕事を探していない人(非求職型)四十三万人、就業を希望していない人(非希望型)四十二万人となっています。
十年間で増加が目立つ求職型は、若年人口にたいし1・8%から3・8%に、非求職型も0・7%から1・3%に、ほぼ倍増しました。非希望型は1・2%で変わっていません。年齢層別にみると、求職型と非求職型がすべての年齢層で増えているのにたいし、非希望型では二十四歳以下は減少し、二十五歳以上で増加しています。
若年無業者増加の背景には、職探しをしても就業できない、働きたいが仕事がないとあきらめている青年が増えていることを示しています。