2005年3月25日(金)「しんぶん赤旗」
「マスコミ九条の会」
賛同者は300人に広がる
来月5日に設立のつどい
再び戦争のためにペンをとらず
|
「マスコミ九条の会」は来月五日、東京の文京シビックホール(文京区春日一の一六の二一)で、同会設立のつどいを開きます。つどいのテーマは、「マスコミは憲法九条をどう報じているのか」。マスコミ関係者だけでなく、多くの市民にも参加してもらいたいと、呼びかけています。
同会は、マスコミ関係者に、「憲法九条改悪阻止の一点で共同しよう」という「九条の会」に賛同してもらい、アピールを広げています。
呼びかけ人の六十人は、あっという間に集まりました。大橋巨泉さんからは、事務所を通じてオーストラリアからファクスが届きました。評論家の秋山ちえ子さんからも、直々に電話があり了解してくれました。その後も賛同は広がり、呼びかけ人は現在三百人近くになりました。
呼びかけ人の一人、仲築間卓蔵さん(元日本テレビプロデューサー)は、「今、大手マスコミは憲法問題の報道は避けて通っているのではないか。憲法九条をなくそうとする側は、どんどん作業をすすめているのに、触れようとしない」と危ぐ。「だから、報道の現場に働きかけることが『マスコミ九条の会』の大きな役割。大手マスコミだけでなく地方にも働きかけていく。きちんとものを言うことを広げていくことも重要なんです」と話します。
会が準備されたのは昨年、マスコミ関係者たちが「憲法を語る会」と銘打ち集会を二回開催。参加者からは「持続しよう」と声が上がりました。そして昨年の夏、「九条の会」のアピールをうけ、準備会を発足させました。
仲築間さんはいいます。「再び戦争のためにペンをとらないと、マスコミは戦後再スタートした。今日、その原点が忘れられている。職場の中で議論し、伝承していくことが必要だ。市民、視聴者、読者とともに声をあげていきたい」
来月五日のつどいには、立正大学の桂敬一教授が「憲法九条とマス・メディア」をテーマに講演。漫画家の石坂啓さん、詩人の大岡信さん、脚本家のジェームス三木さん、「子どもと教科書全国ネット21」の俵義文さんも参加します。
問い合わせ=(090)34995448(仲築間さん)