2005年3月21日(月)「しんぶん赤旗」
NHK反省してない
政治介入問題考える集会
東京・練馬
市民がつくる「NHK問題を考える会」は二十日、東京・練馬区で「NHK番組改ざん・政治介入問題を考える」と題して集会を開きました。約百四十人が参加しました。
雑誌『世界』の岡本厚編集長が、「現在のメディアと政治、世論」をテーマに講演。同編集長は、この間のNHK問題が「いまだに解決をみていない」と述べ、「海老沢会長は辞めたけども、NHKはまったく反省していない。日常的に政治家と話し合っていたことが間違っていたと認めないで、居直っている」と説明しました。
また、NHKと比べて英国の公共放送BBCは「非常に政治からの独立性を保ってきた」と指摘しました。
続いて「バウネット・ジャパン」共同代表の西野瑠美子さんが報告しました。
改ざんされたNHK番組は、バウネットが主催した女性国際戦犯法廷を取り上げたもの。
戦犯法廷のビデオが上映されると、参加者はくぎ付けになりました。番組から消された「四分間」の中に含まれる中国と東ティモール「慰安婦」被害者の証言、元日本軍兵士の加害証言が映し出されました。
西野さんは「戦争する国の準備がすすんでいるなか、NHK問題で声を上げつづけていく」と締めくくりました。
参加者の「NHKを変えるにはどうすればいいのか」という質問をうけ、講師が「いいものは励まし、問題があるものは抗議することが必要」と提起しました。