2005年3月19日(土)「しんぶん赤旗」
全国食健連
米圧力モーたくさん
BSE安全対策求め要請
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全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は十八日、アメリカのライス国務長官が米国産牛肉の輸入解禁をおしつけようと来日した問題で農水、厚労省前などで抗議・要請行動を繰り広げました。
農水省前の昼休み宣伝後、約八十人の参加者が一人ひとり要求を書き、同省消費安全局に請願。東京・世田谷区の生活と健康を守る会の木村弘子さん(53)は、牛の着ぐるみ姿で「国会請願のときビラを見て心配になって」と駆けつけました。テレビカメラが並ぶなか「現に狂牛病で死んでいる人が出ている。世界に誇る全頭検査をやめないでください」と訴えました。
厚労省前での宣伝・要請行動後、衆院第二議員会館で「全頭検査継続せよ!アメリカの圧力に屈するな」と緊急集会を開き、運動を交流。
主催団体のあいさつをした農民連(農民運動全国連合会)の佐々木健三会長は、BSE(牛海綿状脳症)汚染国のアメリカが輸入解禁を迫っていることに対し、NHK世論調査で八割の国民が反対していることを紹介。「BSEの安全対策では、食健連・農民連の行動が注目され、多くの農民、消費者を励ましている。ねばり強く運動を続けよう」と呼びかけました。
日本共産党の農水委員の高橋ちづ子衆院議員、紙智子参院議員は、島村農水相の「全頭検査は非常識」発言をめぐる国会論戦や小泉首相との論戦を紹介し、参加者を激励しました。