2005年3月18日(金)「しんぶん赤旗」
辺野古新基地
首相 見直しに言及
小泉純一郎首相は十七日の参院予算委員会で、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる新基地を名護市辺野古沖に建設する計画について「なかなか困難な問題もある。五―七年以内に結論を出すといいながら結論は出ていない。(在日米軍再編協議では)こういう点についても日本側の率直な考えを(米側に)伝えるべきだ」と述べ、同計画見直しの可能性に初めて言及しました。
一方で、普天間基地の県内たらい回しなどを取り決めた一九九六年のSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)最終報告については「これからも着実な進展をみるようにすることも大事」とも述べました。民主党の斎藤勁議員への答弁。
SACO最終報告(一九九六年)は、新基地建設と普天間基地「返還」の期限を五―七年以内と定めていました。しかし、新基地建設にたいしては「基地の重圧を県内でたらい回しするものだ」と地元住民をはじめ沖縄県民らが強く反対し、計画は大幅に遅れています。
また同日の衆院沖縄・北方特別委員会では、日本共産党の赤嶺政賢議員が、在日米軍再編に関する日米審議官級協議(十五日)で「普天間基地の問題は議論したのか」と質問。外務省の河相周夫北米局長は「個々の施設区域の見直しについては、具体的なアイデアについて検討してきている。具体的内容については差し控えたい」と述べ、否定しませんでした。