2005年3月18日(金)「しんぶん赤旗」
“全頭検査すべきだ”
NYタイムズ
【ワシントン=浜谷浩司】米紙ニューヨーク・タイムズ十五日付は社説で、牛肉貿易を再開する「唯一の責任ある道」は牛の検査だと述べ、「必要なら全頭検査も行うべき」であり、「BSE(牛海綿状脳症)のまん延につながるようなエサの与え方をきっぱりとやめるべきだ」と、政府にBSE問題の根本的解決を迫りました。
また、日本への牛肉輸出より米国内での牛肉の安全性の方が重大だと指摘しました。社説は、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の患者が一人でも現れ、カナダ産か米国産の牛肉を食べたことが原因だとされれば、業界に「計り知れない」打撃となることを指摘。
米政府が「科学的な立場だ」と宣伝する考え方については「一連の仮定を置いたものにすぎない」「すべての牧場主、政治家にとって受け入れられないギャンブルだ」と批判しました。