2005年3月15日(火)「しんぶん赤旗」

旧橋本派裏金

自民党ぐるみの疑い

井上議員 真相解明求める


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質問する井上哲士議員=14日、参院予算委

 日本共産党の井上哲士議員は十四日の参院予算委員会で、自民党旧橋本派(平成研究会)で政治資金収支報告書に記載しない裏金がつくられていた疑惑を追及。裏金を「参院選資金に使った」とする平成研元会計責任者の裁判での証言を見過ごすことができないとして真相解明を求めました。

 自民党本部が各派閥に配る盆暮れの「モチ代」「氷代」は「政策活動費」名目で支出され、日歯連の一億円ヤミ献金事件の裁判で元会計責任者は「年二回、計一億二千万円を受け取った」と証言しています。(

 この一億二千万円は平成研の収支報告書に記載されておらず、政治資金規正法違反の裏金の疑いがあります。

表

 井上氏は、自民党の元宿仁事務局長から“派閥としては記載しなくていい”といわれたとの元会計責任者の証言を紹介。久間章生・自民党総務会長が新聞紙上で証言について、「内容はその通りでしょう」と認めていることも引き「自民党ぐるみの裏金づくりの疑いが強い」と追及しました。

 公判での証言が事件捜査の端緒となりうるかとの問いに、南野知恵子法相は「一般論として証言内容など種々のものが端緒になりうる」と答弁。井上氏は「重大な証言であり、捜査に着手すべきだ」と求めました。


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