2005年3月12日(土)「しんぶん赤旗」
米軍基地 たらい回しするな
沖縄で県民集会
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米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の即時撤去と県内移設に反対する県民集会が十一日、那覇市で開かれ、約三百人が「沖縄の米軍基地県内・国内たらい回し反対」の声をあげました。
集会は、米軍基地問題で十二日から訪米する稲嶺知事に対し、県民の意思をはっきり示そうと行われたもので、会場には「辺野古に新基地をつくるな」「普天間基地は無条件撤去を」の横断幕が次々と掲げられました。
基地の県内移設に反対する県民会議の山内徳信共同代表は「普天間基地の名護市辺野古沖への移設撤回」を自ら言及しない稲嶺知事の訪米について、「きちっとものを言うのが本当の外交だ」とのべ、弱腰の姿勢を厳しく批判しました。
ヘリ基地反対協(名護市)の安次富浩代表委員は「辺野古海域でのボーリング調査をやめるという決定が出るまで、断固として現場での抗議行動を続けていく」と強調。沖縄県統一連の新垣繁信代表幹事や、沖縄県平和運動センター、沖縄社会大衆党、社民党の代表らも決意を訴えました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、県民の粘り強い運動で日米両政府は追い詰められたが、それを逆手にとって沖縄の米軍基地を国内移転することで県民・国民をごまかし、在日米軍基地の強化に乗り出していると指摘。「県民のたたかいが勝利するためには、沖縄・日本から『米軍基地NO』の声をあげていくことだ」とよびかけました。