2005年3月9日(水)「しんぶん赤旗」

パンと平和と権利 今も

自分らしく生きるため

国際女性デー 東京・銀座をパレード


 各国の女性が「パンと権利と平和」をと立ち上がる国際女性デーの行動が八日、各国で取り組まれました。日本では同日夜、東京・九段会館で二〇〇五年国際女性デー中央大会(同実行委員会主催)が開かれ、昼は都内・銀座で「国際女性デー銀座パレード」が行われました。

 春の野を飾る鮮やかな黄色の菜の花、色とりどりの横断幕、旗を手に、四百人の女性たちが、「憲法・教育基本法改悪反対」「雇用とくらしを守れ」「男女平等を実現しよう」と声をあげました。昼休みでにぎわう銀座通りを行き交う人たちが振り返ります。

 各国の女性たちの願いを描いた「連帯キルト」を世界各国にリレーしていく「二〇〇五年世界女性行進」が八日、ブラジルを出発したのに呼応して行ったものです。

 「イラク戦争反対」のゼッケンをつけ、千葉県船橋市から参加した小篠剛子さん(61)は「いま、学校で日の丸、君が代斉唱で起立しなかったといって教師が処分される。軍国主義が始まっているように思います。声があげられないような時代がきそうな気がします。こういう運動が草の根で行われていることがみんなに伝わっていけば」と話しました。

 石原都知事の女性べっ視発言を、二月の東京地裁判決で裁判長が批判したことにふれ、「女性の権利とくらしを守りたい」と言うのは、男女平等をすすめる教育全国ネットワークの吉村れい子さん(71)。「性にとらわれず、自分らしく生きることが男女平等につながるのではないかと思う」と話しました。


国際女性デー

 一九〇八―〇九年にパンと参政権を要求してたちあがったアメリカの女性のたたかいを記念して、一〇年の第二回国際社会主義女性会議で提唱されました。その後、三月八日におこなわれるようになった平和と女性の要求実現をめざす国際的な行事。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp