2005年3月7日(月)「しんぶん赤旗」
60年前の3月10日 青空と命が奪われた
東京大空襲
女優、歌手ら集い
「一九四五年の三月十日、東京は大空襲によって青い空を奪われてしまった。戦争の恐ろしさ、平和の大切さ、一人ひとりの命の尊さを伝えるために」と六日、チャリティーイベント「愛と平和のひろば」(主催=プロジェクト青い空)が東京・港区の六本木ヒルズアリーナで開かれました。冷たい風が吹きつける屋外に、七百人が集まりました。
女優の秋吉久美子さん、牧瀬里穂さん、真矢みきさんらが、孤児になった子どもの詩を朗読。女優の渡辺えり子さんらが、東京大空襲のときに青空がなくなったことを歌にした「青い空っていいな」を歌いました。また、平和について考えつくられた「青い地球(ほし)」を、川原亜矢子さん(女優、歌手)が歌い、ピアニストの熊本マリさんが演奏しました。
イベントの賛同人でバンド「GLAY」のTAKUROさんから寄せられた「戦争はすべてを奪ってしまう。そこに理由はない。そこに正義はない」としたメッセージも紹介。
真矢さんは「すべては平和でないとなにも行えない。いま六十年前と同じようなことが、諸外国で行われている」と話し、司会でフリーアナウンサーの中井美穂さんは「会場で感じ考えたことを家に持ち帰り話してみてください」と訴えました。最後に、東京大空襲の犠牲者を追悼し、「青い空っていいな」の歌にあわせてロウソクなどを揺らすレクイエムキャンドルが行われました。