2005年3月6日(日)「しんぶん赤旗」

侵略&戦争犯罪&人道&虐殺の罪

米大統領は有罪

イラク国際戦犯民衆法廷


 ブッシュ米大統領、小泉首相らは「侵略の罪」「戦争犯罪」などで「有罪」――。五日、東京・千代田区内で開かれたイラク国際戦犯民衆法廷(実行委員会共同代表・前田朗東京造形大学教授、伊藤成彦中央大学名誉教授ら)の最終公判で、最終判決が言い渡されました。

 同法廷は昨年十二月に「判決主文」を出しましたが、この日すべての訴因を網羅したうえで最終判決を言い渡しました。

 検事団長はブッシュ米大統領が「国民にウソをついてイラク戦争を始めた」と起訴状要約を読み上げ、追加意見書を提出。最終判決を下した判事団のシン・ヘボン青山学院大学教授らが、イラク空爆や占領、ファルージャ攻撃などを「侵略の罪」「戦争犯罪」「人道にたいする罪」「ジェノサイド」(虐殺)と弾劾。「多国籍軍が今なおイラクに駐留し、侵略の罪が今この時点にも犯されている」と認定し、ブッシュ米大統領をきびしく指弾しました。

「共犯」小泉首相も

 小泉首相にたいしてもブッシュ米大統領、ブレア英国首相の共犯者として「侵略の罪」「戦争犯罪のほう助・支援」をおこなったとして有罪を言い渡しました。

 イラク国際戦犯民衆法廷 平和を願う市民らが、イラク侵略戦争をおこしたブッシュ大統領らの戦争犯罪を明らかにしようと、二〇〇三年に国際的に呼びかけて始まった民衆法廷運動。これまで五回の公判法廷のほか、公聴会などを各地で開き、イラク戦争・占領反対、自衛隊派兵反対を訴えてきました。



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