2005年3月4日(金)「しんぶん赤旗」

右翼を国会に招き称賛

自民・民主議連

“尖閣諸島守った”


 自民党、民主党などの国会議員でつくる「日本の領土を守るため行動する議員連盟」(会長・森岡正宏衆院議員=自民)は三日、国会内で開いた会合に右翼団体の日本青年社幹部を招き、感謝のことばをささげました。

 日本青年社は一九七八年に尖閣諸島の魚釣島に上陸したことで知られる右翼団体。一九六九年に結成され、指定暴力団・住吉会との関係が深いことは、警察庁も国会で認めています。昨年十月には最高幹部の一人が恐喝未遂容疑で警視庁に逮捕されています。

 同日の会合で山崎誠日本青年社総局長が「最近の尖閣諸島をめぐる動き」について約三十分間、説明しました。森岡会長はあいさつで「あの島を守ってくれた日本青年社に感謝をしなくてはならない」と日本青年社の活動を称賛しました。

 会合には自民党は玉沢徳一郎元防衛庁長官、岩屋毅国防部会長ら、民主党は原口一博、渡辺周、松原仁の各氏ら、十五人ほどが出席しました。

 会合に呼ばれていた内閣府、海上保安庁の係官は「(右翼団体との)同席は困る」(森岡会長の説明)として、時間をずらして出席しました。

 自民、民主の若手有力議員が加わる会合で、国会施設内に白昼堂々、右翼団体幹部を呼び込んだことから国会運営上の問題にも発展しそうです。


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