2005年3月3日(木)「しんぶん赤旗」

穀田議員　橋本氏ら喚問求める

ヤミ献金は自民の問題

衆院予算委締めくくり質疑

質問する穀田恵二議員＝２日、衆院予算委員会

　日本歯科医師連盟（日歯連）から自民党旧橋本派（平成研究会）への一億円ヤミ献金事件をめぐり、日本共産党の穀田恵二衆院議員は二日の衆院予算委員会締めくくり質疑で、日歯連関係者の新たな公判証言などをもとに「橋本派や個人の問題ですまされない自民党自身にかかわること」と小泉純一郎首相を追及しました。

　穀田議員は、同事件について、国会では「全容が解明されず、政治的道義的責任がいまだに明らかにされていない」と指摘しました。

　そのうえで、自民党の元宿仁事務局長が、日歯連からの献金の額の決定から処理の方法にいたるまでずっと相談にのっていたことを、献金した側の臼田貞夫前会長ら、受け取った側の滝川俊行平成研元会計責任者が証言していることを紹介。「自民党本部の関与を裏付ける新たな証言だ」と主張し、一億円授受の場にいた橋本龍太郎元首相、野中広務自民党元幹事長、青木幹雄同党参院議員会長に加え、元宿氏の証人喚問を要求しました。

　穀田議員はまた、パーティー券の売り上げや派閥からの寄付、党からの資金を裏金として処理し、それを選挙に使っていたという滝川元会計責任者の証言を紹介。「法を無視し、金で政治をゆがめるという民主主義の根幹にかかわることだ」として徹底解明を求めました。

　小泉首相は「党として調査はした」「『政治とカネ』問題では与野党間で協議してる最中」などと答弁しました。