2005年3月1日(火)「しんぶん赤旗」
「日の丸・君が代」
強制反対で教育研究者ら6氏声明
都教育委員会に
東京都教育委員会の「日の丸・君が代」強制に反対している小森陽一東京大学教授、子どもと教科書全国ネット21の俵義文事務局長、ジャーナリストの斎藤貴男氏ら六氏は二十八日、声明を発表し、卒業式・入学式などでの強制をやめ、生徒・保護者の「内心の自由」を保障することを都教委に要求しました。
都教委は二月の校長連絡会で、都立高校教職員に対し「君が代」の起立斉唱の事前指導などを求める命令書を出すよう指示しました。
声明は、都教委の「日の丸・君が代」の強制は、「憲法・教育基本法や子どもの権利条約などが定める教育や人権に関わる諸原理にてらせば…一片の理もない」と指摘。(1)「日の丸・君が代」強制を教員に義務づける職務命令を出すよう求めた校長連絡会での指示の撤回(2)生徒の不起立を理由に教職員を厳重注意や処分しないこと(3)都教委が「内心の自由」について生徒・保護者に責任を持って説明すること―を求めています。
小森氏は記者会見で、「『君が代』で立たないと先生が処分されるということで、生徒が自分の良心に従って行動できなくさせられている。東京の公立学校は生徒に踏み絵を踏ませる場に変えさせられようとしている」と都教委を批判しました。