2005年3月1日(火)「しんぶん赤旗」
移転でなく撤去しかない
普天間基地で市田書記局長
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日本共産党の市田忠義書記局長は二十八日の記者会見で、米政府高官が米軍普天間基地に代わる新基地建設先について名護市辺野古沖にこだわらない考えを示したことについて「県民はじめ国民世論やたたかいの前にSACO(日米特別行動委員会)路線が矛盾にほう着し、破たんしつつある表れだ」とのべました。
しかし、名護市沖を断念したわけではなく、SACO路線も継続するとしていることから「基地のたらい回しをやめ、速やかに基地を撤去する以外に解決の道はない。引き続き撤去までたたかいぬく」と表明しました。
地方選結果
住民要求に基づく論戦前進
二十七日投票の地方選で定数二の選挙区や大幅減員になる自治体などで日本共産党議席を獲得したことについて、市田忠義書記局長は二十八日、国会内で記者会見し見解をのべました。
市田氏は「市町村合併問題をめぐっては吸収される自治体にも、もとの自治体にもさまざまな要求が渦巻いている」とのべ、保守的立場の人々との共同や住民の実態に基づいた政策論戦を現地の状況に合わせ展開したことで、前進に結びついたと評価しました。
市田氏はまた、国政での「二大政党」づくりの流れを地方政治に持ち込む動きがあり、大型開発優先と福祉切り捨てで悪政を競い合う矛盾が激化しているなかでの日本共産党の前進は「今後に希望が持てる状況だ。三、四月の中間選挙、六月の東京都議選へ向けこれらの教訓を生かす方向で奮闘する」とのべました。