2005年2月26日(土)「しんぶん赤旗」

成果主義でうつ病増える

小池議員に参考人

参院厚労委員会


 参院厚生労働委員会で二十四日、自殺の予防対策について参考人質疑が行われ、日本共産党の小池晃議員は、長時間労働と自殺の問題、自衛官の自殺の問題を取り上げました。

 小池氏は、厚労省の通達「過重労働による健康障害を防ぐために」で残業時間が月四十五時間をこえた場合は産業医による助言や指導を義務づけているが、六十時間以上も働く若年者が九五年から〇一年に四十九万人も増えている実態について意見を求めました。中村純・産業医科大学教授は「それ(通達)をきちっと守るべきだ」と答えました。

 小池氏は、社会経済生産性本部の「産業人メンタルヘルス白書」で、成果主義賃金が導入された企業でうつ病が増えていると報告されていることを紹介。裁量労働制で働いていた労働者の自殺が労災認定された事例などを示し、働き方の変化が労働者のメンタルヘルスや自殺に与える影響を聞きました。中村氏は、「成果主義が助長されるとうつ病が増加する可能性はある」と述べました。

 小池氏は、自衛官の自殺が九三年四十四人から二〇〇三年七十五人に増えていることについての見解と防止対策を質問。参考人の高橋祥友・防衛医科大学校教授は「自衛官の自殺は増えている現実があり、メンタルヘルスに関する検討会が提言を出している」と述べました。



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