2005年2月26日(土)「しんぶん赤旗」 ベネズエラ政府と
|
|
【カラカス(ベネズエラ)=菅原啓】ベネズエラ政府の招きで、二十五日から始まる「第四回社会的負債サミット」に参加するため、同国を訪問中の日本共産党の緒方靖夫参院議員・国際局長は二十四日、ウィリアム・イサーラ外務副大臣と会談しました。
熱い歓迎のあいさつを受けた後、緒方氏は、九八年の大統領選挙で勝利し、その後数度にわたる国民的審判で基盤を強めているチャベス政権の動向、これに連動して激動の様相を見せているラテンアメリカの情勢に注目している日本共産党の立場を説明しました。
イサーラ副大臣は、ベネズエラでの変革の事業を成功裏に進めるうえで、世界諸国民、進歩的な勢力との連携強化をめざしており、アジア、とりわけ日本との関係を重視しているとのべました。
|
緒方氏は、選挙を通じて国民多数の支持により政権を獲得し強化する平和的、民主的、自主的流れがラテンアメリカに広がり、もはや「アメリカの裏庭」といえない情勢が発展していることを、最近の不破議長の党綱領についての講演などを紹介しながらのべました。
さらに、軍事的手段によらず国際紛争の平和的解決をはかるなど日本共産党綱領の八項目の「新しい日本」の外交原則を一つひとつ読み上げ、説明。副大臣は「ベネズエラの革命プロセスと一致している」とのべました。
こうして、両者はベネズエラ政府と日本共産党との関係を確立することで合意しました。
副大臣は、日本共産党の組織と活動について質問。緒方氏は、「しんぶん赤旗」が日本ではあまり報道されないベネズエラとラテンアメリカのリアルな動向を逐一伝えていることをのべながら、これらの質問に答えました。
会談には、日本共産党の神田米造国際局次長、ベネズエラ外務省のネルソン・ダビラ・アジア大洋州・中東局長らが同席しました。
社会的負債サミット ラテンアメリカ地域の飢餓、貧困、社会的排除など「社会的負債」の克服を共同で進めるための会議。ベネズエラ政府の呼びかけで開かれ、ラテンアメリカ国会議員同盟や域内の経済機構が共催。同地域の国会議員、政府関係者などが出席し、これまで三回開かれました。 |