2005年2月25日(金)「しんぶん赤旗」 乳幼児医療費所得制限なしで無料化東京・狛江市が予算案東京都狛江市は二十四日、二〇〇五年度予算案(一般会計二百十二億六千五百万円)を発表しました。矢野ゆたか市長の三期目最初の編成となる予算案では、限られた財源のなかで安全、健康、子育て支援などに重点を置いています。 安全なまちづくりでは、新潟県中越地震の支援で使った物資の補充や消防団の新たな器具置き場の建設、小学校一校の耐震補強二期工事の実施や災害対策用井戸の設置などの予算を盛り込んでいます。また、市民の協力を得ながら小学校の巡回パトロールを委託実施します。 子育て支援では、乳幼児医療費無料化は十月から所得制限をなくし就学前までのすべての子どもを対象にします。健康づくりでは、市民要望が強い基本健康診査の受診枠を市医師会の協力を得て千人分を拡大、〇六年度から始まる介護予防検診事業は先行実施します。 同市では、国の「三位一体改革」によって今年度、来年度とも八億円以上の財源不足が見込まれています。矢野市長は、財政危機を乗り越えて、市民要望にこたえ、財政基盤を確立するため「緊急行動計画」を昨年十月に策定。三カ年計画の最初の年となる〇五年度予算案では、人件費の削減など、さまざまな内部努力と低所得者などに配慮した施策見直しで、新たな財源確保に努力しています。 |