2005年2月24日(木)「しんぶん赤旗」 少人数学級化が必要石井議員質問に文科相
文部科学省は、二十三日の衆院文科委員会で、大阪府寝屋川中央小学校で教職員殺傷事件を起こした少年が小中学校時代を三十五人前後のクラスで過ごしたことを明らかにしました。日本共産党の石井郁子議員は、「いま子どもたちは、不登校をはじめさまざまな問題を抱えている。一人ひとりに目が行き届くよう、三十人学級に踏み出す決断を文科省としてすべきだ」と求めました。 これに対し、中山成彬文科相は「集団的な行動などを学ぶにはある程度の数が必要ではないかという認識だったが、大臣になってあちこちまわると、現場の先生から『昔に比べてもいまの子どもは手がかかるんだ』などの声をきく。教師をしていた妹からも『兄さん、それは違うよ。もう少し減らさないと先生方も大変だ』といわれた。少しでも少人数、クラスの(人)数を減らすほうにいかないといけないと思っている」と答弁しました。現職の文科相がクラスの人数を減らす方向性をはっきり打ち出した答弁として注目されます。 |