2005年2月22日(火)「しんぶん赤旗」

職員スーツ代返して

大阪市 市民グループが監査請求


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監査請求書を提出する「見張り番」の人たち=21日、大阪市役所

 大阪市が係長級以下の職員約二万三千人に「制服」としてスーツなど(合計三万数千円相当)を支給していた問題で、市民グループ「見張り番」は二十一日、市民七十人分の賛同を得て「(この支給は)物による『給与』の支給にほかならず、地方公務員法に反し、違法である」として、歴代市長に過去十年分の支給相当額(合計約三十五億円)を返還するよう求め、住民監査請求をしました。

 監査請求は、▽職員に勤務時間中の着用義務がない▽胸ポケットのフタにつけた「Osaka City」の表記もポケットの中に簡単に隠すことができる▽採寸にあたっても、職員本人のサイズでなければならないというルールもなく、「本人」確認もされない▽「貸与」といいながら返還を求めていない―などをあげ、これらの支給は、「私服の支給」であり実質的な「給与」であることは明らかとしています。また、歴代市長に対しては、「故意または過失により、違法公金支出を行い、違法公金支出を阻止すべき義務があるのにこれを怠った」としています。

 市民など十三人とともに監査請求した「見張り番」の松浦米子代表世話人は、「これで出尽くしたとは思っていない。膿(うみ)、ヤミの部分がなくなるまで出しきってほしい」と語っていました。



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