2005年2月20日(日)「しんぶん赤旗」 戦争認めない 言葉は美しい「輝け9条!詩人の集い」 東京
「エゴイズムとしての平和主義を貫き、そのたいまつを次の世代に受け渡したい」と詩人の安藤元雄さん。同じくアーサー・ビナードさんは「アメリカでは、憲法が無視され平和のための議論が成り立たない。日本が同じようになりさがってほしくない」。子どものころ日本兵に肉親を殺されたフィリピン女性の平和への願いを伝える石川逸子さんのスピーチには涙する人もありました。 十九日に「『九条の会』アピールに賛同する詩人の輪」の主催で東京で開かれた「輝け9条! 詩人のつどい」。長野や三重、大阪など各地から、所属団体の違いを超えて百三十人の詩人や愛好者が参加し、憲法九条を輝かせる意志を、自作詩の朗読やスピーチで表明し、言葉で生きる詩人の思いがみなぎる集いとなりました。 「言葉にどんな花を咲かせようと 死をまんなかにおくことの虚(むな)しさ」「それぞれの戦争を認めない言葉は美しい」と、権力者を告発し、憲法の理念を高らかにうたうシュプレヒコール「九条で世界を照らせ!」(台本・秋村宏)の力強い朗読や津軽三味線の演奏、歌など多彩にくり広げられました。 「九条の会」事務局長の小森陽一さんは、「この詩人の言葉をぜひ多くの人に届けてほしい」と激励し、運動の広がりを報告。大きな拍手が続きました。昨年十月に結成された「九条の会・詩人の輪」は、この日までに六百五十四人にのぼっています。 |