2005年2月16日(水)「しんぶん赤旗」

自衛隊給水は終了

それでも派兵は継続

イラク・サマワ


 防衛庁は十五日、イラクに派兵した陸上自衛隊の活動で最大の目玉にしていた給水について、今月四日で「基本的に終了」したことを明らかにしました。

 衆院イラク特別委員会理事懇談会で説明しました。

 日本政府開発援助(ODA)でイラクに供与した浄水設備のうち二基が、イラク南部サマワにある陸自宿営地近くで四日から稼働を開始し、陸自による給水活動が不要になったためです。ただ、五日から給水活動を実施していないものの、緊急の場合に備え、陸自の給水設備は当面残すといいます。

 防衛庁は、宿営地のあるムサンナ州内の学校補修や道路整備の活動を引き続き実施するとしています。

 しかし、これによる雇用創出の実績は一日あたり三百―九百人程度にすぎません。

 政府が派兵を合理化するために掲げてきた「人道復興支援」という口実が、根底から問われることになります。

 防衛庁によると、これまでの陸自による給水実績は、約五万三千トンです(昨年三月二十六日から今年二月四日まで)。



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