2005年2月12日(土)「しんぶん赤旗」 教育基本法改悪させない平和の願いにそう教育を全教定期大会始まる
憲法・教育基本法改悪の動きが強まるもとで、全教(全日本教職員組合)の第二十二回定期大会が十一日、三日間の日程で東京都内で始まりました。 教育基本法の改悪をめざす政府・与党内の調整が本格化している状況を受けて、国会提出を許さないたたかいの強化を重要な課題としています。 石元巌委員長は、教育基本法改悪阻止のたたかいは正念場であり、憲法改悪反対の運動と結んで職場・地域から教職員組合同士の共同を広げ、三月二十六日に開かれる一万人規模の全国集会(東京・有明コロシアム)を成功させようと訴えました。 また、文部科学大臣が見直しをのべるなど学習指導要領の破たんが明らかになっていると指摘。子どもの基礎学力の保障をはじめ父母・国民の心配と不安が増大するいま、憲法・教育基本法を生かした学校、教育づくりをすすめようと呼びかけました。 運動方針を提案した東森英男書記長は、教育基本法改悪や「教育改革」が国民の平和への願いに背き、国民の教育を受ける権利を奪うことが明らかになっていると強調。教育基本法改悪法案を国会に提出させず、「六・三制の地方ごとの弾力化」や行政による「学校評価」「教職員評価」の押しつけなどを許さないたたかい、義務教育費国庫負担制度の堅持、三十人学級の実現などのたたかいを全国で広げ、「子ども参加・父母共同の学校づくり」を提起しました。教職員の長時間過密労働を解消するとりくみを訴えました。 |