2005年2月10日(木)「しんぶん赤旗」 保育所きつきつ小林議員「子にストレス」参院・少子高齢調査会
九日の参院少子高齢社会調査会で、政府の「子ども子育て応援プラン」(新新エンゼルプラン)の質疑がおこなわれました。日本共産党の小林みえこ議員は「これまでのエンゼルプランを検証してこそ今回のプランに生きる」として、これまでをどう評価しているか質問。厚生労働省の伍藤忠春雇用均等・児童家庭局長は、この数年間の保育政策について、「保育所の定員の拡大を基本に、幼稚園の預かり保育、定員以上に保育所で受け入れる『弾力化』の三つの施策を柱にしてきた」と答えました。 小林氏は「大阪の公立保育所では、定員の125%まで子どもを受け入れたが、伸び伸びと動き回る空間がなく、服を廊下にしまっている」と、保育所の整備を伴わない定員増が保育の質の低下につながっている実態を紹介。「“詰めこみ”状態を解消したうえで、定員の増員、待機児童解消が本来のあり方ではないか」と指摘しました。 伍藤局長は「定員の弾力化は緊急避難的におこなった。今後見直さなければならない」と答弁。 小林氏は、保育所の整備を伴わない定員の「弾力化」を進めてきた影響で、「保育現場からは『子どもにストレスがたまり、“かみつき症候群”が増えている』という声が寄せられている」と紹介。「安いコストで保育施策をするという姿勢が見えている」とのべ、保育予算の増額こそ必要だと強調しました。 |