2005年2月9日(水)「しんぶん赤旗」

授業料の値上げ院生75%が反対

東大学生会が意見書


 東京大学地震研究所の大学院生らでつくる学生会が、国立大学授業料の標準学値上げの再考を求める意見書を東大総長、政府、各政党、マスコミなどに八日までに送りました。

 学生会は、授業料値上げ問題についてアンケートを実施。75%の院生が授業料値上げに反対、残りは大学側の対応についてやむをえないと答えました。

 その理由を見ると「高学費のために高等教育を受けられないということはあってはならない」「大学予算の削減は社会発展の妨げになる」「文科省がなんとなく前からそうだからという理由で上げているだけ」など政府に対する怒りが共通しています。

 意見書は、「これまで私たちは、あまり政治に関わってこなかったのですが、さすがにいつまでも黙っていられないと盛り上がっています。そして、熱論を交わした結果、このようなアピールを関係各所に行うことに決まりました」と経緯を説明。「国際的には高等教育の無償化が進んでいます。このままでは日本から優秀な頭脳が流出してしまう」「ここで是非、『米百俵』という故事を思い出していただきたいのです」と要請しています。



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