2005年2月7日(月)「しんぶん赤旗」 米軍の新基地建設反対海人 海上デモ沖縄・辺野古 「宝の海守る」
「私たちが宝の海を守る」―。米軍新基地建設に怒る海人(うみんちゅ)たちが六日、新基地予定地の沖縄県名護市辺野古で海上デモを行い、新基地反対の声をあげました。集まったのは、国頭、東、宜野座(ぎのざ)、金武(きん)、石川の各漁協に所属する漁民ら。漁船団は二十隻を超えました。 午前十時、「取りもどそう 母なる海を 豊かな心を」と書かれたのぼりを掲げた船団は、宜野座漁協からいっせいに出港。新基地建設予定地の広大な海域をぐるっと一周。その後、新基地予定海域の中央部付近で円陣を組み、「新基地建設は許さないぞ」と声をあげました。 辺野古の浜辺では、新基地建設に反対し、座り込み行動を続ける地元住民ら約八十人が一列に並んで旗や上着を振って激励。海人たちはぎりぎりまで海岸に近づき、精いっぱい手を振って応えていました。 世話役の一人で、辺野古に隣接する宜野座漁協所属の畠腹(はたふく)英幸さん(50)は「新基地が建設されればもう漁はできない。そうなれば海で生きている漁民たちは命を奪われるのと一緒。絶対に許しちゃいけない」と断固とした決意を語っていました。 |