2005年1月27日(木)「しんぶん赤旗」

拉致被害者「遺骨」問題

北朝鮮、日本政府の「鑑定結果」に反論

26日、北京の大使館ルートを通じて回答


 北朝鮮は、北京にある大使館を通じて、二十六日午後、拉致被害者の横田めぐみさんとされた遺骨が別人のものだったとする日本側の鑑定結果についての見解を、「日本政府の抗議に対する回答」として、日本政府に伝達してきました。この「回答」の内容は、日本側の回答結果を「ねつ造」だとし、それに反論したもので、その内容は朝鮮中央通信社が二十四日に発表した「備忘録」と同じものだとされています。

 「備忘録」によれば、北朝鮮側の反論は、(1)科学警察研究所と帝京大学での鑑定結果がちがっていること(2)遺骨鑑定の分析方法に疑問があること(3)帝京大学の「鑑定書」の内容につじつまの合わない矛盾があること、の三点を、疑問点としてあげています。

 日本外務省の首脳は、この回答について「相変わらず不誠実な対応だ」とする反発の態度を示しました。



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