2005年1月25日(火)「しんぶん赤旗」 新憲法起草委が初会合自民 4月には委員長試案自民党の新憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)の初会合が二十四日、党本部で開かれました。九条を焦点として、個別の条文を検討するため、同委員会の下に設けた十の小委員会で三月末をめどに報告書を取りまとめることを決めました。 森氏はこれらをもとに、四月に委員長試案を策定し、十一月に草案を発表するとしており、改憲草案発表に向け論議を本格化させます。森氏はあいさつで、「党を挙げて新憲法草案の取りまとめを行う態勢が整った」と述べました。 当初「白紙から議論する」などとされていましたが、「これまでなされた論議は評価されるべき」「議論はすでにでつくしている」(起草委関係者)などの声が上がり、事実上昨年十一月の原案がたたき台となるものとみられます。 起草委員会のメンバーは、国会議員と地方で選ばれた委員の九十九人です。今後、経済・労働団体の代表や有識者も加える方針です。 会合後に発表された小委員長は次の通り。 前文=中曽根康弘元首相▽天皇=宮沢喜一元首相▽安全保障・非常事態=福田康夫前官房長官▽国民の権利・義務=船田元・元経企庁長官▽国会=綿貫民輔前衆院議長▽内閣=林芳正参院議員▽司法=森山真弓元法相▽財政=溝手顕正参院議運委員長▽地方自治=大島理森元農水相▽改正・最高法規=高村正彦元外相 |