2005年1月25日(火)「しんぶん赤旗」

民主、社民

「答弁拒否」と本会議退場

市田書記局長 「不満あれば論戦で」


 代表質問一日目の二十四日午後、衆院本会議は、小泉純一郎首相の答弁が不十分だとして民主、社民が退場、自公両党と日本共産党だけの出席で、自民・武部勤氏が質問する異例の事態になりました。

 民主党の岡田克也代表が、首相の答弁に納得できないと被災者支援法、年金など九項目にわたって再質問。小泉首相は「すべてに明確に答弁しております」と一言ですませました。

 これには自民党席からも失笑、民主党議員は立ち上がり、「答えていないぞ」「答弁拒否だ」。与野党が協議を重ね、首相は二度にわたって補充答弁、河野洋平衆院議長が岡田氏に再質問を促しましたが、岡田氏は応じません。

 審議ストップから四十五分後の午後二時四十七分、小泉首相が「私の答弁に不満があるのは分かるが、もれなく答弁した」と補充答弁したのを機に、民主、社民の議員が退場。民主党代議士会で岡田代表は、「議会制民主主義への認識がちがう。答弁拒否は総理としての資格を欠く」と態度を硬化させました。

 日本共産党の市田忠義書記局長は、同日の記者会見でこの事態について問われ、「小泉首相はもっとていねいに答弁をすべきだった。同時に、答弁に不満があれば、論戦を通じて問題にすべきだと思う」とのべました。

 午後五時四十五分に再開された本会議で、岡田氏が再質問、小泉首相が再答弁して一件落着しました。



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