2005年1月24日(月)「しんぶん赤旗」

共産党復興支援センター

わらにもすがる思いで相談

住宅・生活再建への道 手助け


写真

弦間さん(手前)と宍戸さん(奥)=20日、新潟県長岡市

 新潟県中越大震災で活動してきた「日本共産党全国救援センター」を昨年末に引き継いだ、党新潟県委員会の「新潟県中越大震災日本共産党復興支援センター」が新年から活動を始め、住民の要望がひっきりなしによせられています。

中越大震災から3カ月

 センターは長岡市役所の近くに設置されました。地元の党支部、党後援会の協力を得ながら、宍戸末雄センター長(61)とスタッフの弦間雅之さん(33)の二人が常駐しています。「日本共産党復興支援センターニュース」を発行するとともに、一月中にはホームページも立ち上げる予定です。

 宍戸さんは設置後の活動を語ります。

 「どこの仮設住宅を訪問しても『随分お世話になりました』という言葉を耳にします。昨年、全国救援センターが行った全国からの救援と被災地支援の熱いメッセージのおかげで、いまも被災者に、党に対する感謝と期待が息づいています。その時つくられた被災者とのきずなと信頼は、現在も活動に生かされ続けています」

元気づけた音楽会

 同センターとタイアップして、市民団体「愛とヒューマンのコンサート」が新年、川口町や長岡市、小千谷市の特別養護老人ホームなど十カ所で音楽会を開きました。各地で多くの感動を呼び、精神的にも、肉体的にも傷ついた被災者を元気づけました。

 「約五十人が参加した介護老人福祉施設の『まちだ園』では、チェロによる演奏が始まるとすぐに、おばあちゃん、おじいちゃんが感動して涙をポロポロ流していました。それを見て、音楽の持つものすごい力を再認識するとともに、地震による打撃の大きさをあらためて実感しました」と語る弦間さん。「被災者は、いまもつらい思いをしている。一日も早く復興できるようお手伝いしたい」といいます。

 復興センターは被災者のさまざまな問題を行政と協力して解決しようと、行政に対する意見、要望の聞き取りなどを継続。長岡市内の仮設住宅全戸に救援と復興についてのビラを配布し、連日、電話が鳴りやまないほどの相談が寄せられています。

一本の電話大切に

 「私は共産党支持者でも、何でもないのですが、お話を聞いてもらえるのでしょうか」と頼ってくる被災者が後をたちません。宍戸さんと弦間さんは口々に、「悩みに悩んでから、わらにもすがる思いで電話を寄せてきていると思うんです。被災者からかかってくる一本、一本の電話を、お互い糸が切れないように大切にしたい」といいます。

 大震災から三カ月。「住宅を建て替えたいのに銀行も住宅金融公庫も、お金を貸してくれない」「政府や自治体による生活再建支援制度を知らずに消費者金融に手を出してしまい、返済に困っている」など、これまでとは違った切実な相談が多く寄せられるようになりました。

 週一回、対策会議を開き、県委員長や地区委員長、市議会議員らと活動の方針や内容を確認。仮設住宅居住者から寄せられた要望をもとに長岡市に要請するとともに、東京都内の関係省庁を訪ね、公営住宅問題をはじめ、中山間地の集落の復旧問題などで説明を受け、すべての被災者が元の生活に戻る道を切り開く活動を強めています。

 宍戸さんは語ります。「被災直後の活動は、被災者がきょう、あすの生活をのりこえることが急務でした。いま現在、被災者から多く求められているのは住宅や生活再建へ向けての助けです。本格的な復興は一年や二年では終わらないが、被災者が一日も早く元の生活を取り戻せるように全力を尽くします」。

◇ ◇ ◇

新潟県中越大震災日本共産党復興支援センター
新潟県長岡市三和2の6の18
電話 0258(38)5501
ファクス 0258(38)5503



もどる
日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ

著作権についてリンクについてメールの扱いについて
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7  TEL03-3403-6111 FAX03-5474-8358 Mail:info@jcp.or.jp