2005年1月23日(日)「しんぶん赤旗」 教育基本法改悪“ここで止めなきゃ”と1500人神奈川 井上ひさしさんら呼びかけ
二十二日、神奈川・川崎市で「ここでとめなきゃ、いつとめる。教育基本法改悪反対神奈川大集会」(同実行委員会主催)が開かれました。作家の井上ひさしさんや、小山内美江子さんら文化人や多数の市民が呼びかけ人となり千五百人が参加しました。 ビラを見てきたという吉原美由紀さん(39)=法律事務所勤務=。「子どもたちがお国のためにと、何の疑いもなく戦争にかりだされるような教育になるのは怖い。子どもをもつ親として学びたい」といいます。 研究者や市民、教職員が次々と発言。 高橋哲哉東京大学教授は「教育基本法の中心である個人の尊厳を子どもに保障するのか、お国のために命を捨てていいという教育をするのか―。私たち自身が個人として存在し連帯することで、大きな力を発揮しよう」とよびかけました。 『「心の専門家」はいらない』などの著書のある小沢牧子氏(社会臨床学会)は、改悪は、子どもを上からしめつけるなど「憲法改悪とリンクして時代を逆行させようとしている」と批判。漫画家の石坂啓さんは、中学生の子どもをもつ親として「日の丸・君が代」強制への不安をユーモアをまじえて発言しました。 「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会の中森啓子さん(49)は、東京にならって神奈川でも「日の丸・君が代」の指導・徹底が強まっていることを告発し、「心をおしつぶされないために行動していきます。強制をはね返しましょう」と述べました。 改悪反対の声をさらに大きくしていこうという宣言を採択し、デモ行進しました。 |