2005年1月18日(火)「しんぶん赤旗」

イラク

警官ら21人が死亡

各地で武装勢力の攻撃激化


 【カイロ=小泉大介】暫定国民議会選挙(今月三十日投票)を目前に控えたイラクで十七日、武装勢力の攻撃が多発し、イラク治安部隊員ら二十人以上が死亡しました。

 現地からの報道によると、首都バグダッド北方約二百キロのバイジでは十七日、警察本部前で自動車爆弾が爆発し、イラク人少なくとも十人が死亡、二十人が負傷しました。犠牲者の多くは警察官とみられます。同じくバグダッド北方約五十キロのバクバ近郊では同日、イラク国家警備隊の検問所が武装勢力の銃撃をうけ、警備隊員八人が死亡、四人が負傷しました。

 さらにバグダッド西方のラマディでは十七日、米軍パトロール部隊に対する自爆攻撃の後、同軍と武装勢力との間で銃撃戦となり、イラク市民三人が死亡、八人が負傷しました。その後、米軍はラマディ東部を包囲し、緊張が高まっています。

 選挙関係者や施設への攻撃も頻発しており、南部バスラでは十六日夜から翌未明にかけ、選挙投票所に予定されている学校三カ所が迫撃砲の攻撃を受けました。十六日にはバグダッドでイスラム教シーア派政党連合の女性有力候補が乗った車が武装勢力の攻撃をうけましたが無事でした。



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