2005年1月16日(日)「しんぶん赤旗」

英紙ガーディアン

番組改ざん問題を詳報

“中立だという前提が打撃受けた”


 【ロンドン=西尾正哉】英紙ガーディアン(電子版)は十四日、NHK番組の改ざん、政治介入問題を詳しく報道しました。

 東京特派員による記事は「NHKが従軍慰安婦に関するドキュメンタリーで政治圧力に屈したという新たな疑惑に直面した」とし、NHKが中立だという「前提は打撃を受けようとしている」と指摘しました。

 同記事は安倍晋三内閣官房副長官(当時)が「NHK幹部に番組の内容を変えるように迫ったことを認めた」としたうえで、「偏った報道と知り、中立的な立場で報道されねばならないと(NHKに)のべた」との同氏の弁明も紹介。つづいて、番組制作にかかわったプロデューサーが告発の記者会見を開いたこと、十四日になって安倍氏とNHKが改ざんを否定したことなどを詳しく伝えました。

 記事はまた、「NHKは“ジャーナリズムの魂”を売り渡す異常な行為で罪深い」とする「戦争と女性への暴力」日本ネットワークの西野瑠美子氏のコメントを紹介。さらに、視聴者がNHKの財政スキャンダルにも怒りを感じており、受信料の納付を拒否するなど「NHKに対し先例のない市民的不服従をおこなっている」と指摘しました。



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