2005年1月12日(水)「しんぶん赤旗」 ビラ配布弾圧不当逮捕の男性起訴東京地検 表現の自由侵す暴挙
東京・葛飾区のマンションに日本共産党の議会報告などのビラを配布した男性が不当逮捕された事件で、東京地検公安部は十一日、男性を住居侵入の罪で起訴しました。日本共産党の高橋信夫葛飾区議団長(都議候補)と男性の弁護団は同日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、「まったく不当な起訴で、強い憤りを感じる。議会制民主主義を破壊する行為だ」と暴挙を厳しく批判しました。 高橋区議は会見で、男性が配布したのは区議会で三十人学級実現の申し入れや論戦をした内容を報告するビラや、区政への要望を聞くアンケートなどであったことを紹介。「区民の声を聞き、議会活動を報告するのは議員の義務。こんどの弾圧はその活動への挑戦であり、議会制民主主義を破壊する行為だ。断固はねのけるため、私たちはがんばっていきたい」と強調しました。 弁護団の中村欧介弁護士は、配布物を受け入れるためのドアポストへのビラ配布行為には、そもそも住居侵入罪が成立せず、目的や配布方法は正当で「違法性があると到底考えられるものではない」と指摘。そのうえで「(検察が)あえて起訴した狙いは、ビラ配布という表現手段を刑罰をもちいて抹殺することにあるといわざるをえない。民主主義の根幹を成す言論の自由、表現の自由、さらに国民の知る権利を侵害しており、許されない」と批判しました。 会見には木村陽治・党都議団長、党葛飾区議団が同席しました。 |