2005年1月10日(月)「しんぶん赤旗」

「学校きゅうくつになる」

教育基本法の改悪反対で集会

研究者や教師、保護者ら


 教育研究者・教師らでつくる教育科学研究会は九日、東京都内で教育基本法改悪に反対する討論集会を開催。約八十人が参加しました。

 集会では教科研副委員長の佐貫浩・法政大教授が改悪の狙いなどについて報告。戦前の反省から教育内容への国家統制を制限した教育基本法を、国家が教育内容を管理するための法律に変えるという「民主主義国家ではあってはならないことをしようとしている」と批判しました。

 東京の小学校教師は、いっせい学力テストで点数を競争させられたり、管理統制が強化されるなか、教師の間に協力しあって学校をよくしていこうという意識がなくなっている現状を告発。教育基本法を生かした対案の必要性を訴えました。中学校で不登校になったという大学生は、「生徒が主人公」の教育を実践している定時制高校に入学して自分が変わったこと、その高校が統廃合されようとしていることを発言。「教育基本法が改悪されたら、ますます学校はきゅうくつになる」と語りました。

 また、性教育を攻撃された都立七生養護学校の保護者が実情を報告。等身大の人形を使って体の発達についてていねいに教える性教育を、親として喜んでいたと語り、産経新聞や一部の都議が「過激」などと事実に反する攻撃をしたことを批判しました。



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