2005年1月5日(水)「しんぶん赤旗」

東京・葛飾区ビラ配布弾圧

勾留延長に抗議

「許さない会」宣伝 「人権無視だ」


 日本共産党の「都議会報告」「葛飾区議団だより」をマンションで配布していた男性が不当逮捕された事件で、東京地裁は四日までに男性の勾留を十日間延長する不当な決定をおこない、弁護団の不服申し立ても四日、棄却しました。このなかで、「マンションビラ配布弾圧事件を許さない会」は同日、東京地検にたいし、即時釈放と不起訴を求める署名六十八団体分を提出し、強く抗議しました。

 男性の弁護団は先月三十一日、東京地検に即時釈放を求めていましたが、同地検はこれに応じず、地裁も勾留延長を決定。このため弁護団は四日、東京地裁に勾留延長に対する不服申し立てを行っていました。

 抗議には日本共産党葛飾区議団の小笠原光雄、渡辺キヨ子、三小田准一の各区議はじめ十八人が参加。「お正月という大切な期間に勾留を続け、まともな取り調べもしないまま、取り調べの時間が足りないからと勾留を続けるのは人権無視だ」と抗議し、担当検事への面会を求めました。検察側は「面会はできない。理由は答える必要はない」「要請があったことは検事に伝える」などと不誠実な対応に終始しました。

 抗議行動に参加した小松香代子さん(58)=葛飾区=は「お正月を家族といっしょに過ごすことができなかった本人とご家族のことを考えると胸がつぶれる思いです。こんな不当なことを許したら、平和やくらしのことで声をあげることもできない怖い世の中になってしまう」と怒りを込めて語りました。



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