2004年12月26日(日)「しんぶん赤旗」
【ロンドン=西尾正哉】大みそかの三十一日にストライキを構えていたロンドンの地下鉄労働者の組合は二十四日、経営者側との交渉の結果、週三十五時間労働、賃上げなどの要求を認めさせ、ストライキの中止を決めました。
ストを計画していたのはロンドン地下鉄の信号、線路管理の労働者で鉄道海上労組(RMT)に所属する三百三十人です。RMTの発表によれば、現在週三十七時間の労働時間を二〇〇五年七月から三十五時間に短縮し、賃金を〇七年七月から最低で年三万一千四百五十ポンド(約六百三十万円)、最高で同四万四千ポンド(約八百八十万円)に引き上げることで合意しました。
RMTのボブ・クロー書記長は、「われわれの組合員の決意がすばらしい成果を勝ち取り、彼らを英国の産業別の賃金体系でトップにあげた」「これはこの四年間、組合員が待っていたものだ」とのべ、交渉結果を評価しました。