日本共産党

2004年12月24日(金)「しんぶん赤旗」

サンタとラーメン

小千谷

青年センター最後のボランティア


写真

ラーメンを食べる子どもたちに照れながら話しかけるサンタ姿の青年ボランティア=23日、小千谷市

 日本民主青年同盟を中心としてボランティアを行ってきた青年救援ボランティアセンターは二十三日、小千谷市栄町で、ラーメンの炊き出しを行い最後のボランティアを終えました。

 同センターは「一人の被災者も残さない」と被災地の各所を地震直後から約二カ月間走り回り、被災者の要望を聞き、その要望にこたえてきました。最後になったラーメンの炊き出しも、同地区に支援物資を届けたさいに被災者から「何かめん類が食べたい」と聞き取りを行っており実現させたもの。子どもたちが青年ボランティアをあだ名で呼ぶ姿も見られ、同センターが住民と密着した形でボランティアを行ってきたことを感じさせました。

 同日、会場になった栄町会館では、開場前から三十人以上の地域住民が行列を作りました。入口ではサンタクロースの格好をした青年ボランティアが子どもたちにお菓子を渡していました。丸山桜空(さら)ちゃん(2っ)は「おいしい?」とサンタクロースが聞くと、大きくうなずいていました。

 会館の管理をしている同地区区長の富取正雄さん(71)は「みんな気持ちよくやってくれた。町内の人も喜んでいた」と話しました。

 同ボランティアセンターは、引っ越しや炊き出しのボランティアは終了し、今後、新たな募集はしません。現在、問題になっている、被災した学生の奨学金問題や被災青年の雇用問題、受験生の勉強スペースの確保の問題などには引き続き取り組んでいきます。



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