2004年12月23日(木)「しんぶん赤旗」
【北京=小寺松雄】中国外務省の武大偉次官は二十二日午後、阿南惟茂駐中国大使を呼び、日本政府が台湾の李登輝前総統に入国ビザを発給したことについて「彼は急進的な台湾独立運動の総代表であり、その活動に日本を利用しようとしている」と表明し、「滞在中にそうした政治活動を許さないよう強く求める」と述べました。「発給取り消し」は求めませんでした。
中国外務省は二十一日には「誤った決定を正すよう求める」(劉建超報道官)と、発給取り消しを要求していました。
武次官の申し入れに対して阿南大使は、「日本政府は慎重に考慮し、一私人の旅行として認めた」として、「中国政府も静かに対応されることを期待する」と述べました。