2004年12月23日(木)「しんぶん赤旗」
二〇〇五年度予算の財務省原案に対する復活折衝の中で、就学も就労もせず、職業訓練も受けていない若者(「ニート」)への支援策が認められました。
厚生労働省の「若者自立塾創出推進事業」(十四億円)で、合宿形式を基本とした生活訓練、労働体験などを通じて就職、職業訓練へとつなげていくもの。実施主体の民間事業者(「塾実施者」)に奨励金を支給します(二十カ所程度を選定)。日本共産党の大門実紀史参院議員が、この事業について十月の参院予算委員会で取り上げ、合宿形式にこだわらず現場のNPOの意見を踏まえた事業にするよう求めていました。
厚労省の担当者は、「合宿形式で要望してきたが、これからNPOや有識者の意見も踏まえ柔軟に対応していきたい」としています。
東京・立川市のNPO「育て上げ」ネットの石山義典事務局長は「ひとつの進歩だが、今後厚労省が示す中身を見極めながら、要望もしていきたい」と語っています。